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イギリスのペット保険(猫)について

目次

渡英後すぐにペット保険(猫)に加入した話

こんにちは!本記事では、渡英後すぐにスカイとサーシャ(愛猫2匹)のペット保険に加入した経験をお伝えします。

まずは簡単に私たちの愛猫の紹介をさせてください!

名前:Skye(スカイ)

猫種:ロシアンブルー

年齢:3歳(25年1月時点)

22年2月に群馬のブリーダーさんからお迎えしました!

食いしん坊で甘えん坊、とても賢い男の子です。渡英後はサンルームがお気に入りの場所です!

名前:Sascha(サーシャ)

猫種:ソマリ

年齢:2歳(25年1月時点)

23年4月に、徳島のとっても素敵なソマリ専門のブリーダー様からお迎えすることができました!

好奇心旺盛で誰にでもフレンドリーな、甘えん坊の男の子です。FIPにかかり、現在も経過観察中。

2匹ともブリーダー様からお迎えするタイミングから日本のペット保険には加入しておりました。

スカイはアイペット、サーシャはアニコムと異なる会社を利用しており、2匹合わせて月額6,000円程度(治療費の70%がカバーされるプラン)でした。実際、獣医さんには何度もお世話なりペット保険のメリットをしっかりと享受していたため、渡英後すぐにペット保険に加入することは事前に計画しておりました。

イギリスは保険会社が多岐にわたり、日本とも仕組みが一部異なります。私たちも渡英後すぐに調べ始めましたが最適なプランを決めるのに苦労したため、同じような境遇の方の参考になればと思い、記録として残したいと思います。

この記事の主な内容:

  • イギリスのペット保険について
  • 保険適用無しの場合の診療費
  • 私たちが選んだプランの内容について
  • 支払いの仕組み

イギリスのペット(猫)保険について

イギリスでは数多くの保険会社があり、また同じ会社でも異なるプランが提供されているため、ご自身のペットに最適なものを選ぶのは難しいかもしれません。有名な保険会社としては、Petplan、Agria、Tesco Bank、Admiralなどが挙げられます。スーパーのSainsuburyに買い物に行った際、レシートと一緒にペット保険のクーポンも出てきた際には驚きましたが、主要なスーパーマーケットでもペット保険の取り扱いがあるようです。また、それぞれ異なる補償内容、保険料、超過支払い(excess) 額などを設定しており、猫の年齢、品種、健康状態、そして飼い主のニーズによって最適なプランは異なります。

私たちは調べた結果最もメジャーなAgriaとPet Planで迷い、最終的にAgriaにしました。

この主要2社については月額が他社に比べて高めのようですが、Agriaについては世界で初めてペット保険を始めた(スウェーデン発祥)歴史のある会社で口コミもよかったですし、実際今まで保険を利用した中でもトラブル等は一切なかったので満足しております。ただ、夫の会社のCat Ownerさんたちの中だと、Pet Planを契約している数が圧倒的に多いようです。

猫のペット保険の主な補償内容は、以下の通りです。

  • 治療費:病気やケガの診察費、検査費、手術費、入院費、薬代など
  • 移動と宿泊費:かかりつけ医が治療のために他の獣医に紹介した場合の、旅費と宿泊費
  • 迷子・盗難:猫が行方不明になった場合、広告や報奨金の提供など、猫の捜索支援費
  • 旅行のキャンセル:旅行直前または旅行期間中に、猫が緊急救命処置および/または手術が必要になった場合の、払い戻しが不可能な未使用の旅行や宿泊の費用(オプション)
  • 病気やケガによる死亡:ペットを迎える際に支払った金額(オプション)

※第三者への賠償責任について:イギリスの法律では、猫は「free spirits」として扱われ、飼い主は公共の場での行動に対して法的責任を負わないため、賠償責任の保険は提供されていないようです。

保険料は、年齢、猫種、健康状態、そして居住地域によって変動します。日本と同様に、子猫のうちは保険料が安く、高齢になるにつれて高くなります。また、保険金額については毎年見直しが入ることが多いようです。(私たちが調べた保険は全て、毎年金額改定があるようでした)

保険適用無しの場合の診療費

ご参考までですが、保険適用無しでイギリスでも獣医さんにお世話になる機会があったため、かかった費用を記録として残しておきます。

スカイ:前足爪のケガ治療 – 初診料+薬で85£ (当時の為替レートで約17,000円)

フランス到着の直前に、飛行機の降下音でパニックになったスカイはキャリーケースを引っかき、前足の爪が一本根こそぎとれてしまいました。タオルのいたるところに血がついているのを発見したときは、オックスフォードまでも7-8時間のペットタクシー移動のため不安でしたがドライバーさんがとても優しく、オックスフォードの家から最寄りのクリニックを予約してくれ、また家に向かう前に立ち寄ってくれました。

ただ、イギリスに到着したばかりのため保険には入っている訳もなく、、

初診の簡単なコンサル料と塗り薬の処方のみで85£もかかり、また当時は円安で1GBP=200円を超えており、移住1日目から大きな出費となりました。。

サーシャ:FIP 経過観察- 初診料+血液で205£ (当時の為替レートで約41,000円)

サーシャは渡英2か月前頃からFIPの疑いが出てきました。急に元気がなくなったので検査をしたところSAA(血清アミロイドA)の数値が異常値、お腹のリンパが大きく腫れあがっていることが発覚し、年齢と症状からFIPの可能性が高いと言われてすぐに治療を開始しました。私たちは先生と相談した結果モルヌプラビルを投薬することにし、イギリスでは手に入らない可能性が高かったため84日間分の薬を日本で処方してもらい、渡英しました。(診察履歴とデータも全ていただくき、イギリスの先生に引き継ぎました)。

体調が万全ではない中耐えて無事引越ができたものの、渡英後2週間を目途に現地の獣医さんに診察してもらうようアドバイスをいただいていたため、サーシャもすぐに獣医さんにお世話になることに。この時すでにイギリスのペット保険に加入してましたが、FIPの治療経過を報告する必要があったためpre-existing conditionとしてみなされ、もちろん保険ではカバーされず。。

また、日本ではin-houseで検査してもらえていたSAAも、イギリスでは外部に出す必要があるとのことでさらに金額が高く、また結果がくるまでの時間も長いです。

私たちが選んだプランの内容について

私たちが選んだプランの金額と内容を以下にまとめてみました。初年度は以下金額ですが、2年目(25年7月以降)に価格の見直しが入るため、また更新のタイミングで記事を更新する予定です。

月額:

スカイ – 37.54£

サーシャ – 33.02£

補償範囲:

治療費:年間最大6,500£まで(固定:95£、飼い主負担割合:10%)

移動と宿泊費:300£まで

完全室内飼いのため、迷子・盗難時の補償は適用せず、また、死亡保険や旅行キャンセル時のオプションについても不要と考え入りませんでした。

治療費のカバー率(超過支払い – Excessについて):

Excessとは、保険金請求時に飼い主が自己負担する金額のことです。

私たちは、Fixed 95£、Percentage 10%のプランにしました。

これは何かというと、Fixedはその時かかった病気やケガに対して飼い主が負担しなければならない固定の金額です。Percentageが10%というのが、合計の請求額からFixed 95£を差し引いた金額に対して、飼い主が負担する割合を指します。

例えば上記の前提で、治療費が合計500£かかった場合:

  1. Fixed 95£
  2. Percentage 40.5£ [(500£-95£)×10%]

合計135.5£

135.5£は飼い主負担、364.5£は保険でカバーされることになります。

超過支払いの金額は、保険料に影響し、超過支払い額が高いほど、月々の保険料は安くなる傾向があります。

支払いの仕組み

日本と同様に、保険の請求方法についてはクリニックによって異なります。

窓口で対応してくれるクリニックであれば、保険会社名とpolicy numberを伝えれば、保険の請求の対応をしてくれます(一部費用がとられる可能性があります)。私たちの経験ベースですが、クリニックと保険会社の間で過去の履歴と診察内容のやりとりが行われ、最終確定した金額が、次の診察のタイミングで複数回の診察分まとめて請求される流れでした。

もしクリニックが保険請求の対応をしていない場合、ご自身で保険会社に連絡して請求する必要があります。

いかがでしたでしょうか。私たちの経験ベースでの記録のため、たくさんある保険会社/オプションの中の一例に過ぎないですが、ご参考になれば幸いです。

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この記事を書いた人

2024年6月に東京からイギリス オックスフォードに移住。
現地の最新情報を発信していきます!

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