サーシャの病歴について、①(下痢の治療)に続き、今回はFIPの治療の記録です。
- Part 1:23年4月〜24年3月 慢性的に続く下痢
- 本記事 – Part 2:24年4月〜24年6月 FIPの疑い/治療 (日本)
- Part 3:24年7月〜24年12月 FIPの疑い/治療 (UK -前半)
- Part 4:25年1月〜25年3月 FIPの疑い/治療 (UK -後半)
- Part 5:25年4月半ば 症状悪化 → 救急病院へ
- Part 6:25年4月後半 二次診療で詳細検査実施(FIPではない。原因不明)
サーシャの様子に変化
下痢の治療が完了するのと同時期にイギリスへの移住が決まり、3種混合ワクチンと狂犬病の注射も完了して約3週間ほど経った頃(24年5月半ば)、サーシャの様子がおかしいことに気づきました。私達の寝室のベッドの下に隠れていたのです。
前回の投稿でも書きましたが、サーシャはとても活発です。
下痢が続いていたときでも食欲は旺盛で活動的、キャットタワーの一番上のハンモックがお気に入りの場所で、毎日最低30分はしっかり遊ぶ時間を設けていました。
ベッドの下にはスカイとの追いかけっこで入るくらいで、人見知りもしない性格のため、隠れることをしないサーシャがこのような行動をとるのはおかしいと二人共すぐに気づきました。また、ジャンプをする回数も少し減ってきており、私達は成長する過程での変化なのかも、と話をしつつあまり気にもとめていなかったのですが、今から考えると身体の中で起きていた炎症(後ほど記述)が原因だと思います。
以下が当時、同時期に起きた内容です;
- ベッドの下で過ごす時間が長い(隠れたい?)
- おもちゃに向かってジャンプをする回数が減った
- 活動量が少し低下してきたような気がする
- 後ろ足の間に小さなピンク色のしこりを発見する(足の間の毛を剃っていたときに気付く)
高い炎症値 – 各検査結果の記録
イギリス渡航を1ヶ月後に控えていたため、至急獣医さんに診てもらったところ、熱もなく、触診でも異常はなかったため(足のしこりも今は何もしなくてもいいとのこと)、1週間様子をみるように言われて帰宅しました。ただし1週間が経っても変わらず元気もなくなり、咳をするようになりました。体重も最大の4.0KGから3.6KGほどまで落ちてきていました。
そこで、再度診察に伺った際に血液検査と身体のレントゲン、エコー検査を実施したところ、以下結果が出ました。
24年5月22日 検査実施
- SAA(炎症マーカー):184.8μg/mL ※検査結果に記載の正常値:~5.49 μg/mL
- FNA – PCR検査:陰性
- 腹腔内リンパの大きな腫れ
- 肺に曇り
肺については当時の詳細記録が残っていないのですが、確かお薬を処方されて、その後の再検査で問題がなかったため、肺のチェックはそこで一旦終了していたはずです。
次にお腹のリンパの腫れと高い炎症値については、FIPの可能性があるため、FIP治療で経験が豊富な他院の先生をご紹介をいただき、早速相談に伺いました。
前回の検査から3日後に、転院先で血液検査とエコー検査をしたところ、以下結果が出ました。
24年5月25日 検査実施
- 体重:3.5KG
- SAA(炎症マーカー):109.8μg/mL
- WBC(白血球):18.3K/μL -正常値。その他検査項目も全て正常値の範囲内。
- FeLV, FIV:陰性
- 全血 PCR検査:陽性(結果は5/30に受領)
- 腹腔内リンパの大きな腫れ、腎臓にリムサイン
診断結果は同じで、サーシャの年齢と症状からFIPの疑い/可能性が高く、且つ渡航まで既に3週間を切る時期だったので、FIP治療薬の内服を試験的に開始しましょうという話をいただきました。
※鑑別は、狂犬病注射の免疫反応、FIP、リンパ腫(可能性低い)の3つが当時挙げられていました。
サーシャがイギリスまでの長時間移動に耐えられるか先生と相談をしつつ、5/25からFIPの薬の投与を開始しました。薬はすぐに病院で処方いただけるモルヌピラビルを選択しました。(GSだと取り寄せていただくのに時間がかかり、渡航までの日程がない中だったため断念しました)
投与開始から少し活動性が改善したと思いつつ、1週間後に再検査をしたところ、以下結果となりました。
24年6月2日 検査実施
- 体重:3.42KG
- SAA(炎症マーカー):100.2μg/mL
- WBC(白血球):16.5K/μL -正常値。その他検査項目も全て正常値の範囲内。
- 腹腔内リンパの大きな腫れ – 前回から変化無し
体重減少&FIPに対する炎症反応継続を疑いステロイドの内服も並行で6/2から開始しました。
当初は、ステロイドを併用すると、FIP投薬の効果とステロイドの効果の判別ができなくなるため、モルヌピラビルのみで開始していたのですが、途中で併用に切り替えました。
その後、6/7に実施した再検査が以下の通りです。体重が少し増え、SAAの値が少し良くなっていました。
24年6月7日 検査実施(SAAとエコーのみ)
- 体重:3.54KG
- SAA(炎症マーカー):63.32μg/mL
- 腹腔内リンパの大きな腫れ – 前回から変化無し
数字も良くなりつつ、サーシャの活動性も改善していたため一緒に渡航することを決意し、6/15(渡航前日)に検査をした結果が以下になります。
24年6月15日 検査実施
- 体重:未測定
- SAA(炎症マーカー):84.21μg/mL → 上昇
- WBC(白血球):30.52K/μl(高)
- NEU(好中球) :21.86K/μl(高)
- GLOB(グロブリン): 5.4g/dL(高)
- 腹腔内リンパの大きな腫れ – 前回から変化無し
渡航直前にして、今までは基準値内だった他の血液検査項目でも高い数値が出始めて炎症数値が悪化していることが発覚し、モルヌピラビルが効いていないため増薬が必要なのか、GSへの切り替えが必要なのかを含めた課題を残しつつ、全てのデータをいただき渡航を決行しました。(15日からモルヌピラビルの服用量を18mg/kg bidに増やしました)
服用していた薬の記録(2024/5/25 – イギリス渡航まで)
イギリスではモルヌピラビルは手に入らないため、日本で84日間コース分の薬を全て購入しておきました。
薬の内服量についても以下に記録として残しておきます。
- モルヌピラビル(84日間のコース)- 粉薬
- 2024/5/25 – 2024/6/14 :15mg/kg bid
- 2024/6/15 – 2024/8/16 :18mg/kg bid
- プレドニゾロン – 錠剤
- 2024/6/2 – 2024/6/26 :1mg/kg sid (毎日3/4錠)
- 2024/6/27 – 2024/7/10 :1mg/kg sid (毎日1/2錠 → 各日1/2錠に途中で変更)※次の記事で内容記載
以上が約1ヶ月間の渡航前最後の日本での生活記録となります。
FIPの治療については渡航後イギリスのクリニックで継続したのですが、これについては次の記事にて記録として残します。
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