サーシャの闘病日記 ⑤ 緊急入院

サーシャの病歴について、今回は症状が急に悪化し救急病院に駆け込んだ話になります。4月はサーシャの具合が一気に悪くなってしまったため、友人が日本から遊びに来てくれるも一緒に観光に行けず、スペイン旅行についてもキャンセルするなど、大変な一ヶ月でした。現在も闘病中ですが、頑張って病気とたたかいこの1ヶ月を乗り越えてくれたので、このまま回復してまだまだ長生きしてくれると信じています。

  • Part 1:23年4月〜24年3月 慢性的に続く下痢
  • Part 2:24年4月〜24年6月 FIPの疑い/治療 (日本)
  • Part 3:24年7月〜24年12月 FIPの疑い/治療 (UK -前半)
  • Part 4:25年1月〜25年3月 FIPの疑い/治療 (UK -後半)
  • 本記事 – Part 5:25年4月半ば 症状悪化 → 救急病院へ
  • Part 6:25年4月後半 二次診療で詳細検査実施(FIPではない。原因不明)

症状の悪化→夜間救急

4月11日 (朝)

朝起きてすぐにサーシャの様子がおかしいことに気が付き、開院時間に動物病院に電話をかけました。サーシャは香箱座りをしながら大きく呼吸をして(身体が前後に少し揺れている)辛そうだったのです。幸いにも直ぐに先生に繋がったのですが、病院まで家から車で1時間以上かかるため、最寄りの動物病院に行くよう指示されました。

そこでもう一匹の猫、スカイが通っている動物病院(車で家から数分)に行くことに決めました。この後、早速先生同士が連携してくださったおかげで、朝の早い時間に病院につれていくことができ、点滴でステロイドと抗生物質をうってもらいました。

お昼過ぎに先生から連絡があり、肺に水がたまっていることが発覚、ただし様子は落ち着いており病院の閉院時間(18時)まで様子を診てもらうことになりました。

4月11日(夜)

病院から帰宅後(18時過ぎ)は呼吸は少し落ち着いているようでしたが、元気はなくご飯も食べません。そして時間が経つにつれて再度呼吸の動きが大きくなってきました。

このような症状をみるのは私も夫も初めてだったので、どこからが緊急性が高いのかの判断がつかず、ペット保険に付帯の無料オンライン相談サービスを利用することにしました(22時頃)。最短で予約できたのが24時だったので、その間も救急に連れて行くべきかを夫と話しながらサーシャを見守っていました。

そして23時前に差し掛かった時、電話がかかってきました。受けると、オンライン相談の担当の先生がサーシャの様子(動画を事前に送っていた)をみて、急いで電話をかけてきてくれたのです。ビデオ通話で最新の様子を診てもらったところ、朝まで待つのは危険なので最寄りの救急病院に行くように指示が。また、私達のかかりつけの先生が相談している、二次診療のSpecialistの先生の名前をだしたところ、とても有名な先生だと分かり、この先生になるべく早く相談するようにとのアドバイスもいただきました。

オンラインでの相談が終わってすぐに救急病院の予約(以下)に動きました。

  1. Specialistの先生がいる二次診療の病院は24H空いている、且つサーシャの病歴を把握されているはずなので一番良いが、紹介状がないと予約ができない(私達はこの時先生の名前は教えてもらいつつも、まだ紹介状をいただいていなかった)→ ダメ元で電話をかけて交渉するも断られる。
  2. かかりつけの病院が提携している夜間救急病院だと、連携がスムーズな可能性が高いと思い電話。→全ての提携病院が家から40分-60分かかる距離、且つGoogle Reviewが2.5などかなり低く、諦める。
  3. 家から最寄りの救急病院を探したところ、車で20分の距離にとてもいい評価の病院を発見。早速電話をしたところすぐに診てくれるとのことで、ここに決定。

救急病院の予約に時間がかかり、家を出たときには24時をまわっていました。病院に到着後、サーシャは急いで中に連れて行かれ、酸素室に入ることになりました。私たちはそのまま帰宅したのですが、夜中に先生からサーシャの様子と写真を送ってもらうことができ、容態は安定しているため朝に再度連絡すると言われ、この日は終了しました。

4月12日(終日)

朝、開院時間になると先生の交代が入るため、夜中にお世話になった先生から連絡がありました。

既に酸素室から通常の部屋に移っており、様子は安定しているため閉院時間の16時に迎えに来てくださいとのこと。また、血液検査、エコー検査を実施いただき、心筋炎(myocarditis)の可能性が高く早急にレントゲン検査が必要なこと、また、貧血を起こしており、今後も肺にも水がたまる可能性があるので利尿剤(Furosemide 1回 1/4錠×2回)を服用し、ステロイドは危険なので服用しないように言われました。以下が検査結果です。

25年4月12日 夜中に実施(血液検査・エコー検査)

  • 体重:3.44 KG / 体温:36.6°
  • 血液検査 ※以下()の数値は正常値の範囲
    • 感染症 /炎症の疑い
      • WBC:46.68 H (3.5-20.7) / MON:2.62 H (0.0-1.21), / NEU :37 H (1.63-13.37)
    • 貧血
      • RBC 6.79 L (7.7-12.8) / HGB 6.7 L (10.0-17.0) / HCT 23.52 L (33.7-55.40)
    • 心筋炎の可能性
      • トロポニン: 4.7 H ( abnormal > 0.28)
  • 聴診(4/12朝に実施):
    • 肺はクリア。cracklesも無し。

16時頃に迎えに行き帰宅すると、サーシャはとても元気になっていました。帰宅後キャリーから飛び出てきて、食欲も旺盛、すぐにウェットフード一缶を平らげ、呼吸も落ちつていました。

そんなこんなで帰宅後は元気だったサーシャですが、夜寝る前(23時過ぎ)から少し元気がないような様子で、ご飯をあげるも一切口にせず。呼吸はこの時落ちつていたので、前日からの疲れもあるかと思い、また、帰宅後ウェット1缶とおやつを食べていたので、これ以上は無理に食べさせることはせずに、私達も寝ることにしました。

因みにこの日、かかりつけの病院と相談し、二次診療の病院にReferralの連絡を入れてもらい、4/14に予約を取りました。ただし、車で1.5時間ほど離れたエリアにあるため、連れて行くにはサーシャの容態が安定している必要があります。

4月13日(終日)

朝起きると、サーシャは机の下に隠れていて、前回ほどではないけれど少ししんどそうな様子。

いずれにせよ処方されているFurosemide(利尿剤)を1/4錠投与する必要があったので、薬の投与で改善するか様子をみることにしました。ただし、再び緊急で病院につれていくことは避けたかったので、前日にお世話になった病院にサーシャの様子を動画で送り、メールでのやり取りを開始しました。

その後、数時間は様子をみていたのですが残念ながら変化はみられず。。先生と相談した結果、お昼の12時頃に追加で1/2錠のFurosemideを投与。1時間ほど様子をみてから決めましょうと言われていたのですが、呼吸は悪化する一方。最終的に13時半を過ぎた頃、動画の様子をみてすぐに来てくださいと言われたため、(翌日から大きな病院で精密検査が受けれるはずなのにこのままだと身体がもたないのではと半分パニックになりながら)前日退院したばかりの病院まで再度駆け込むことになりました。

この日は日曜だったためかオックスフォードの中心が混んでおり、病院まで40分ほどかかり到着しました。到着後は、前日にサーシャの看病をしてくれていた看護師さんがクイックに診察をしてくだり、心拍数は早いが熱は低い、歯茎が白くて貧血だと言われ、その後再度酸素室にしばらく入ることになりました。

この時、翌日に詳細検査の病院につれていきたいが救急車の手配などはできないかと相談し帰宅。しばらくすると(病院をでてから数時間)連絡があり、サーシャの容態は安定しており、酸素室からは既にでている、また、救急車の手配はできないため、翌日先生のOKが出れば、自分たちで直接、今の救急病院から次の二次診療の病院に向かわないといけないと言われました。

もし車で移動中になにかあった場合対処できないため非常に不安に思いながら、一旦は今晩無事に乗り越えてくれること、また、翌日病院移動のために体力を回復してくれるよう祈りながら眠りにつきました。

(13日の夕方から14日の10時頃まで救急病院に再度お世話になったのですが、検査レポートが原本のみ、且つ二次診療の病院にそのまま渡してしまったため詳細情報は記載しません。サーシャはこの時3.1KGまで体重が落ちてしまっていたようですが無事で、夜も酸素室に入ることなく安定して過ごし、翌日病院の移動にも上手く成功しました)

服用していた薬の記録(2025年4月11日 – 13日)

  • GS-441524(84日間のコース)- 錠剤
    • 2025/4/11- 2025/4/13 :1日1.50錠(75.0mg)
      • ※ただし、11日の夜 /12日の朝はスキップ(容態悪化で投与できず)
  • Furosemide 20mg – 錠剤
    • 2025/4/11 夜:1/4錠
    • 2025/4/12 朝:1/4錠 → 昼:1/2錠(追加)
  • 以下の分の詳細無し
    • 11日昼 点滴・・・ステロイドと抗生物質を病院で投与
    • 11日夜中から12日の午後、13日の夕方以降は救急病院で対応いただく
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この記事を書いた人

2024年6月に東京からイギリス オックスフォードに移住。
現地の最新情報を発信していきます!

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