サーシャの闘病日記 ① 慢性的な下痢

体調不良の中、渡英の長旅も耐えてくれたサーシャですが、25年5月4日現在、状態が良くないです。

身体中にリンパの腫れが認められ、心筋炎、肺水腫、貧血を起こし、赤血球が足りず、ヘマトクリット(HCT)の値が下がり続けている状況です。4月28日時点、17%でした。

考えられる要因を全て排除するために4月頭に精密検査を受けることのできる大きな病院に移り、他国の研究者の方たちと連携いただきながら検査を進めてきたのですが、現時点原因不明の状況のため、今後同じような境遇のオーナー様がいらっしゃった場合にご参考になればと思い、新しいカテゴリー「サーシャの闘病日記」を追加することにしました。

サーシャは22年11月生まれで、まだ2歳半にもかかわらず、病歴はかなり長く複雑なため、まずは過去の内容を以下5つの記事に分け投稿、その後は進捗のご報告という形で週次更新を目指します。

  • 本記事 – Part 1:23年4月〜24年3月 慢性的に続く下痢
  • Part 2:24年4月〜24年6月 FIPの疑い/治療 (日本)
  • Part 3:24年7月〜24年12月 FIPの疑い/治療 (UK -前半)
  • Part 4:25年1月〜25年3月 FIPの疑い/治療 (UK -後半)
  • Part 5:25年4月半ば 症状悪化 → 救急病院へ
  • Part 6:25年4月後半 二次診療で詳細検査実施(FIPではない。原因不明)

サーシャのお迎え

サーシャは生後4ヶ月半に、スカイの弟として我が家に来てくれました。

好奇心旺盛で、初日から喉をゴロゴロ、ふみふみをして甘えてくれるとてもフレンドリーな男の子です。

初めは兄弟やお母さんと離れたのが寂しかったのか、悲しそうになきながら家中を歩き回っていたのですが、私達の家やスカイにもすぐに慣れ、スカイとは取っ組み合いや追いかけっこを繰り返し、おもちゃで遊ぶにも口呼吸をするほど疲れるまで走ってジャンプをして、とても活発でした。

また、生後半年を過ぎたタイミングで去勢の手術も無事終了し、体重も順調に増加していました。

原因不明の慢性的な下痢

生後8ヶ月を過ぎてすぐの頃、食事や環境を変えていないにも関わらず下痢が続くようになりました。

すぐに獣医さんに診てもらったところ、らせん菌と芽胞菌が見つかり、菌のバランスが崩れているとのことで、抗生物質を1週間分処方いただきました。その後、薬のおかげで(?)便が改善し、らせん菌と芽胞菌も再検査では見つからなかったため、一旦このタイミングで治療は終了しました。

1度目の治療から2ヶ月後に再度下痢が始まったため、再び獣医さんに診てもらったところ特に異常は無し。前回の診察時にもアドバイスをいただいたのですが、ロイヤルカナンの消化器サポートに切り替える、もしくはPurinaのForti FloraH&Jinをドライフードに混ぜて腸の状態を改善していくしかないとのことでした。

私達は細菌のバランスが乱れていることが原因だと考え、消化器サポートに頼る食事は避けたかったため(根本的な解決にはならないため)、まずは食事を変えずに、サプリ(H&Jin)を毎日食事に混ぜる方法をとりました。

サプリを始めてからは軟便(形がない)のときもあれば、健康な便を出してくれるときもあるような、波のある毎日が続き、1歳と1ヶ月を過ぎた頃、再度下痢が数日続き、血便が出てきてしまいました。そこで、相談結果、ドライフードの半分を消化器サポートに変更することにしました。

結果、消化器サポートのおかげで(?)便の状態は一時的には改善したのですが、消化器サポートに変えて数ヶ月が経つ頃に、またまた便の状態が乱れるようになってきたため、4度目の便の再検査をかけることに。。。。

原因の特定と治療

初めての下痢が始まってから8ヶ月が経ち、4度目の便検査で初めてトリコモナスが発見されました。

過去にらせん菌が発見された頃にもトリコモナスがサーシャの腸内にいたのかについては不明ですが(発見しづらいようです)、これによにきちんとした治療を開始することができました。

(サーシャのブリーダー様はとても管理を徹底されているため、トリコモナス持ちの子はおらず、恐らく、スカイの腸内にいたトリコモナスをサーシャがもらって発症、スカイはトリコモナスと共存できているため無症状でした)

スカイの中にトリコモナスがいる場合、サーシャのみに薬をあげて治療をしても、再度スカイから菌をもらってしまうと下痢が再発するため、このタイミングで2匹とも2週間分の薬を飲んでもらうことにしました。

そして薬での治療が終了後、今までの下痢が嘘かのように、何を食べても下痢は一切しなくなりました。トリコモナスの発見までは、何が腸のバランスを崩す原因になるのかわからず、ウェットフードも限られた種類のものしかあげられていなかったので、治療終了後はいろんな種類のウェットをたくさん食べてもらえるようになりとても嬉しかったです。

ここから1年後に別の原因で下痢が再発するのですが、それまでは便に関してはとても健康でした。

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この記事を書いた人

2024年6月に東京からイギリス オックスフォードに移住。
現地の最新情報を発信していきます!

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